雪平鍋向きの料理は?

雪平鍋は、下ごしらえに重宝します。

 

どちらかと言えば、裏方です。
これは、雪平鍋(アルミの片手鍋)の持つ「熱伝導率が高くて熱容量が小さい」という特徴が下ごしらえ向きであるためです。

 

  • 熱伝導率:熱の伝わりやすさ
  • 熱容量:蓄えられる熱量

 

主役にはなりにくい鍋です。

 

たとえば、鋳物琺瑯鍋。
ルクルーゼやストウブなどの鋳物琺瑯鍋が人気なのは、「熱容量が大きい」という特徴があるために料理が美味しくなるためです。

 

しかし、下ごしらえには向きませんので、一例を挙げるとすれば「雪平鍋(下ごしらえ)→鋳物琺瑯鍋(メインの調理)」という順番が理想的な調理であると言えます。

 

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熱伝導率が高いと?

雪平鍋は、熱伝導率に優れています。

 

熱伝導率とは、熱の伝わりやすさです。
熱が伝わりやすいということで「熱ムラができにくく、鍋全体から熱を伝えることができる」というメリットがあります。

 

短時間でお湯を沸かすことができるということです。

 

  • 熱伝導率(W/m・K)
    • アルミニウム:204.00
    • ステンレス:16.00
    • 鉄:67.00

 

また、すぐに冷めます。
アルミには「熱伝導率が高い」「熱容量が小さい」という特徴があるため、火を止めると短時間のうちに室温へと戻っていきます。

 

この特徴は、保温調理には向きませんが下ごしらえには重宝します。

 

パソコンなどのヒートシンク(冷却フィン)にアルミが使われているのは、アルミが熱伝導率に優れた素材であるためです。熱伝導率に優れた素材を使うことで「素早く加熱して素早く冷ます」ことが可能になります。パスタ料理にアルミのフライパンが好まれるのは、細かな温度調節が容易であるためです。

 

内部URL:僕のお弁当。「雪平鍋の素材は?

 

熱容量が小さいと?

雪平鍋は、熱容量の小さな鍋です。

 

熱容量とは、蓄えられる熱量です。
雪平鍋(アルミ鍋)は、蓄えられる熱量が小さなために「温度変化が大きい(熱されやすく冷めやすい)」ということになります。

 

温度が不安定だということです。

 

  • 密度(kg/m3
    • アルミニウム:2700
    • ステンレス:7820
    • 鉄:7870

 

この特徴は、下ごしらえに向いています。

 

しかし、メインの料理向きではありません。
たとえば、揚げ物では急激な温度の低下が起こるためにベチャっとしがちですし、多くの料理では熱量が不足するためにふっくらしません。

 

極端な話、インスタントラーメンであっても違いを感じられます。

 

内部URL:僕のお弁当。「雪平鍋での揚げ物は?

 

内部URL:僕のお弁当。「雪平鍋のメリットは?

 

雪平鍋は、下ごしらえ向きの鍋です。もちろん、「メインの料理はできない」という訳ではありませんが、雪平鍋の持つ「熱伝導率が高く熱容量が小さい」という特徴は(多くの料理において)下ごしらえ向きの特徴であると言えます。しかし、無くてはならない鍋です。日本料理には多くの下ごしらえの工程がありますので、雪平鍋のような特徴を持つ鍋がなければ調理が滞ってしまいます。

 

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